キャリアコンサルタントは食えない!
キャリアコンサルタントは知名度が低すぎる!
このような情報があふれていると、キャリコンの勉強に興味はあっても「時間とお金を投資してキャリコンの資格を取る意味はあるのか?」と不安になりますよね。
実際にキャリコン資格を取得した先輩方は、どのように勉強したことを活かしているのでしょうか?
今回は、行政機関で働く一方、フリーランスとして大学生から社会人のキャリアプランの相談を受けている、キャリアコンサルタントの脇坂美雪さんにお話をおうかがいしました!
会社員から心機一転、キャリアコンサルタントに
もともとは、15年ほど 正社員として人事職などの仕事をしていました。しかし、身内の看護や転機が重なったことで、「一つの会社で正社員として働くのとは違う生き方を選ぼう」と決めました。
私が受験したのは、「標準レベルキャリア・コンサルタント」の資格試験です。標準レベル・キャリアコンサルタントは2016年4月に国家資格キャリアコンサルタントに移行しています。
行政機関のキャリコンから生まれた独自のメソッド
まずはハローワークからの紹介があり、行政機関でキャリアコンサルティングの仕事ができるようになりました。ここに来られるのは社会人の方もいらっしゃいますが、大学生の方が多いですね。学生さんはまだ仕事の現場を知らないので、相談内容を言語化するのも難しいように見えました。
なんとか学生さんの頭にあるイメージを整理する方法はないかな?と試行錯誤した結果、誕生したのが“思考を地図にする方法”です。
「このメソッドを教えてほしい」とよく言われるのですが、感覚的なものなのでうまく教えられないのが悩みです笑
フリーランスとして企業や個人起業家の自己理解支援も!
行政機関でキャリアコンサルティングを続けるうちに、「うちの会社でもキャリアコンサルティングをしてほしい」と知人から声がかかるように。これが私のフリーランスデビューです。勤務している行政機関は副業OKでしたので、喜んでお受けしました。そこからフリーランスの活動も広がるようになり、今では“思考の地図”を使った自己理解のご相談も受けています。
自己理解支援のセッションは、個人で事業を行う女性たちからも「自分の強みを知れた」と好評をいただいています。
大学生、企業で働く人、起業家と、さまざまな立場や年齢の方のご相談を受けていますが、自己理解はどんな人にも非常に有効なツールだと日々実感しています。
自分が本当は何を望んでいるのかがわかれば、人は動き出すことができるからです。
私は相談者さまの鏡となって問いかけるだけです。私から答えを出すことはしません。
答えはいつも、ご相談者さまの心の中にあるからです。
立場や年齢が違っても、その事実は変わりません。
フリーのキャリコンに必要なのは、情報と勇気!
キャリアコンサルタントとして活動を続けたいなら、情報網を広げて常に新しい情報をキャッチする姿勢が大切です。
私はいくつかのネットワークに所属していますが、そこからお仕事の紹介や有益な情報を手に入れることがよくあります。人のご縁は本当に大切ですね。
あとは、自分の商品を自信を持って届ける勇気です。
私の仕事が広がっていった理由のひとつに、“尊敬している先生方が、私の商品を周りに紹介してくださった”という経緯があります。
私自身が影響を受けてきた先生方に自分の商品(自己理解支援)を試していただくときは、本当にドキドキしました!
ですが、そのドキドキを乗り越えて今があります。
思えば、フリーランスになってからはドキドキの連続かもしれません。
社会はキャリコンを必要としている。一歩を踏み出して
今は「働き方改革」などの影響もあり、「働き手が働きやすいように」という意識が社会に広がってきていると思います。一方で終身雇用が約束されなくなっているなど、一人ひとりが「自分は何を大切にしたいのか?」を問われている時代でもあります。
会社に入れば安泰だった時代から、個人がキャリアをデザインする時代になりましたが、これをチャンスととるかピンチととるかは心構え次第でしょう。
仕事を通して望む人生を手に入れるお手伝いをするのが、キャリアコンサルタントの仕事です。
時代はキャリアコンサルタントを必要としています。人の支援に興味があるなら、勇気を出して一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
穏やかな口調で、こちらの緊張を解きほぐしてくれた脇坂さん。学生さんから企業人、経営者とさまざまな年代や立場の方に支持されるのは、脇坂さんのあたたかな姿勢も大きいのだろうと感じました。
一人ひとりがイキイキと仕事に取り組むことができたら、喜びや楽しみを感じる機会ももっと増えるはずです。
キャリアコンサルタントはそんな意義ある役割を担っているのだと、改めて感じることができました。
脇坂さん、ありがとうございました!
脇坂美雪さんの自己分析セッション「あなたから届くあなたへの手紙」
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